2017年1月4日水曜日

手作りガレット・デ・ロワに挑戦したら、美味しくて楽しかった



あけましておめでとうございます。今年もいろいろ作っていきます。
さて、さっそく。2017年の初焼きは手作りガレット・デ・ロワ(galette des Rois)に挑戦した。
ガレット・デ・ロワは新年を祝うフランスの伝統菓子で、最近都内のデパートやケーキ屋、パン屋さんで見かける機会が増えてきた…ような気がするけどいかがでしょうか?
まあ最近自分が菓子を作ることをしているから自然と目に入ってくるようになっただけで、以前から日本でガレット・デ・ロワを楽しむ人は多かったのかもしれない。そうだとしても不思議ではない。

というのもこのガレット・デ・ロワ、ちょっと面白いのだ。感じている面白さを3つ挙げるとこれ。

1.フェーブ(fève)を当てた人が王様になるゲーム性
2.フェーブそのものがコレクション心をくすぐるところ
3.ドキドキするけど意外と形になる、表面の模様

ケーキ型のフェーブ。まさか作った自分が当たってしまうとは…


1.フェーブを当てた人が王様になるゲーム性
ガレット・デ・ロワにはフェーブが隠されている。フェーブは陶器でできている小さな人形というか置物で、これがケーキの中に入っている。
ケーキが切り分けられたとき、中にフェーブが入っている人が当たり。王冠をかぶってその日その場の王様になれるほか、1年を幸せに過ごすことができるそうだ。フランスでは新年、家族や親しい人と集まったときにゲームのように楽しむのだという。
この「家族や友人と楽しむゲーム性のあるお菓子」というのが面白い。

今回、妻の実家に正月料理のデザートとして手作りガレット・デ・ロワを持っていった。ひととおりの説明をした後で義母が切り分けたところ、半分に切るための最初のカットでガチッ、と音がして、誰の者ともわからぬままフェーブがあっさりと顔を出してしまった。
あわてて「フランスでは家族のなかでいちばん小さな者が机の下に隠れて、このひと切れは誰のものか、というのを指定する方法があるようです・・・」と追加で説明。それで振り分けたら今度はなんと自分にフェーブが当たってしまった。王冠は用意したのを実家に持っていくのを忘れたが、それでもゲームとして場が和やかになった。

2.フェーブそのものがコレクション心をくすぐるところ
調べるなかで、さまざまなフェーブがあることを知った。検索するといっぱい出てきたのだ。また、近所のフランス菓子店ノリエットでは、店の奥にたくさんの種類のフェーブが飾ってあるのを見つけたりもした。毎年限定もののフェーブを出している菓子店などもあるようで、コレクターがいるというのもうなずける。
いくつか見るかぎり、フェーブは華やかというよりは素朴に思えるものが多い。蚤の市に行くと古いアンティークものが並んでいそう、そしてつい手を出してしまいそう…な感じである。
今回のフェーブは富澤商店で紙の王冠といっしょに購入したが、もし今後フランスに行く機会がある際には探してみたいと思った。

3.ドキドキするけど意外と形になる、表面の模様
ガレット・デ・ロワの表面にはレイエと呼ばれる独特の模様がついている。お店だけでなくWebでも探してみたところ、さまざまな模様があることがわかる。これが面白い。
ガレット・デ・ロワはお菓子自体はパイ生地とアーモンドクリームで構成されているシンプルなお菓子なので、菓子の作り手のプロにとっては、この模様が腕の見せどころの重要な点でもあるようだ。小さなナイフで表面に薄く跡を付けるように描いていく。
今回、月桂樹のモチーフをかんたんに入れてみた。YouTubeなどでプロがやるのを見ていると手早くナイフを入れているのだが、ドキドキして息を止めながらパイ生地にナイフで模様を入れた。そして焼き上がった姿を見て…初めてにしては意外と形になっていて嬉しい。
 
やってみてわかったことだが、ガレット・デ・ロワを作るのは難しくないと思う。
冷凍のパイシートを使えばやることは以下の工程で、むしろとても簡単だった。

ガレット・デ・ロワの作り方

1.アーモンドクリームをつくる
2.パイシートの上にクリームを載せる←ここでフェーブを仕込む
3.クリームの上からもう1枚パイシートを載せて模様を描く
4.オーブンで焼く
5.表面をキャラメリゼする

これで完成。簡単だ。そして、美味しい。
味はシンプルで、サクサクのパイとアーモンドクリームとの相性が抜群にいい。あっさりしているので、正月料理をガッツリ食べた後でも別腹でいける。
作る前、手本とするためにあるお店でガレット・デ・ロワを買って食べたが、正直なところ自分で作ったもので十分に美味しいと感じた。個人的にはアーモンドクリームがたっぷり入っているほうが美味しいと思うので、次に作るときはアーモンドクリーム多めで作るつもりである。
また、これから店頭に並んだり、予約を受け付けているところもあるようだ。上達するためにもプロのガレット・デ・ロワをまた食べてみたい。

そんなわけでガレット・デ・ロワ、簡単で美味しいし、そして楽しいです。
フランスでは1月中ならいつでも食べているそうなので、1月にこれから家族や親しい人と集まる機会がある方、作ってみてはいかがでしょうか。

参考にしたレシピはこちら。
基本のガレット・デ・ロワ

追記:
使わなかった紙の王冠は短くカットして、我が家の若き王である猫・テトの頭上に。
まあ次の瞬間にはおもちゃになってしまいましたが。


2016年12月27日火曜日

2016年の手作りクリスマス菓子を振り返る



2016年12月、3つのクリスマス菓子を作った。
シュトーレンと苺のミルクゼリー、苺のショートケーキ。昨年の12月に作ったのは一つ(苺のタルト)だったので、前年と比べて3倍、急伸といえる勢いだ。趣味で料理を楽しむアマチュア、かつ四十男にしては、この忙しい師走の時期にけっこうな数のクリスマス菓子を作ったほうかもしれない。

特定の宗教を持たない夫婦二人暮らしの私たちにとってクリスマスは、毎年訪れる風物詩の一つという感じである。ほしいプレゼントが書かれた手紙を受け取ってサンタの格好をすることはないが、クリスマスの夜には共に穏やかな時間を過ごしたいと考える。その食卓に、デザートとしてお菓子やケーキなどの甘いものが添えられるのを幸せなことだと思う。

そしてここ数年、その料理やお菓子を手作りすることが楽しいと感じるようになっている。
なぜ、そんなことが楽しいのだろうか?
理由をいろいろ考えてみるのだが、まず、真剣に作ることでそのつどちょっとしたコツのようなものが体得できて、回を重ねるごとに上手になることを実感できる、というのが大きい。これは料理というものが私の性に合っているのだと思う。今年、チームの同僚として料理好きの男性が加わったのだが、彼が近いことを言っていて共感した覚えがある。

また、手作りの料理やお菓子作りは、「ありがとう」の気持ちを伝える手段でもある。
私の場合、その相手はまず何よりも妻である。十年のあいだ二人暮らしを健やかに、楽しく続けられているのは言うまでもなく妻がそばにいるからだ。
そういう気持ちは、世の既婚男性なら誰もが感じていることだと思うが、滅多に表に出さずに貯めに貯めている人も多いのかもしれない。

しかし、あんまり貯めすぎていると、いざ伝えようとするとき大変大がかりなものになってしまうのではないだろうか。それに哀しいことだが、相手がいなくなってから初めて気づいて後悔する、というようなことも世のなかにはあるようだ。私はそうなるよりも、暮らしのなかでときどき形にして伝えたいと思うほうである。だからこれからも手作りの料理やお菓子を作っていくことを続けていくつもりだ。

年末ゆえか前置きが長くなったが、今年クリスマス菓子を作っていくうちにつかめたものが見えてきている。このあたりで一度振り返っておこうと思います。



1.シュトーレン

ドイツの伝統菓子、シュトーレン。初めて作った。作るどころか、これまで口にする機会も数えるほどしかなかったので、作ってみるまでどんな味がするものなのか、正直ピンと来ていなかった。
クリスマスにかけて少しずつ切って食べる、だんだん美味しくなってくる、という食べ方に面白さを感じてやってみたという具合。
焼き上がり、切る前の姿は何というか、ドイツらしい重厚さを放っていた。ひと目見た妻からは「これは…古墳に見えるね」「…ダイオウグソクムシ?」などとひどい言葉を浴びせられ、若干へこんだ。
しかし、数日後にカットして食べてみると、なかなか味わい深いものだった。外側がカリッと、中はしっとりしている。洋酒に漬けたドライフルーツの味が染み込んでいて、特に自分の好みでたっぷり入れたオレンジピールがさわやかだった。カルダモンやナツメグが隠し味のように効いて、確かにちょっと特別な菓子だと実感する。これは成功であると言えそうだ。来年もまた作りたいクリスマス菓子である。

参考にしたレシピはこちら。
基本のシュトーレン




2.苺のミルクゼリー

妻の実家で料理の話をしているとき、お義母さんが「昔買って何度か作ったけど今は使っていないから」とプラスチックのリング型を持たせてくれた。調べるとタッパーウェアのファンシーリングというもので、レシピもあったので、妻の親戚が遊びにくるというときに作ってみた。
これが大好評だった。味は誰もが食べたことのあるようなミルクプリンで、真っ赤な苺が見た目にもインパクトがあるというのがよかったのかもしれない。作り方はあまりに簡単だったので、美味しいと言ってもらえて拍子抜けをしたくらいだった。往々にして、作る側が凝ることと、食べる側が美味しいと感じることとは比例しないものなのだろう。
唯一の難点は、このリング型、けっこうな大きさがあるということ。我が家にある最も大きな27cmのディナープレート皿にもおさまりきらないほどの巨大プリンができる。今後登場させるには、大皿が必要だ。

レシピはこちら。
ミルクゼリー&いちごソース



3.苺のショートケーキ

苺のショートケーキを作ることに決めたきっかけはTwitterだった。クリスマス当日に妻の両親と妹が来ることは決まっていたから、事前に大まかなメニューを組み立てていたのだが、デザートを何にするか今ひとつ決めあぐね、モヤモヤとしていた。
クリスマスイブの前日だったか、何気なくひらいたTwitterで知人が「生クリームのホイップたっぷりの完璧なショートケーキが食べたい。そう、完璧なショートケーキだ」とつぶやいているのを見つけた。そのツイートで、そうだ、自分はショートケーキを作りたかったのだ! と腹が決まった(@makitaniさん、背中を押してくれてありがとうございます!)。

ショートケーキはシンプルなようだが、いざやってみるとかんたんではなかった。
まず、一度めのスポンジはまったくふくらまず、薄っぺらくかたいフリスビーのような代物になってしまった。何かがおかしい…と複数のレシピをいそいで読み込んで、卵の黄身と白身を分ける、混ぜすぎない、溶かしバターはあたたかいうちに、などさまざまな記述を参考にして再チャレンジ。ようやくふっくらとふくらむスポンジを焼き上げることができた。

スポンジだけではない。生クリームも最初は硬くてスポンジの上でまったく伸びなかった。焦るなか、材料をそろえるとき富澤商店の店員さんにアドバイスされたことをはたと思い出し、牛乳をすこしずつ加えて生クリームをなめらかにした。
加えて、側面に生クリームを塗るのがひどくむずかしかった。なるほど、こんなときにケーキ台というものがあると塗りやすいのか、などと気づいたときには、すでにゲストが来る30分前だった。

そういうわけで労作となったショートケーキ、初めてにしては上出来だと妻の両親、妹にも喜んでもらうことができた。確かに味は美味しいと、一息ついて改めて食べてみて、改めて思った。

シンプルで王道なだけに、何度か作ってもっとうまく作りたいと心から思える相手である。クリスマスにかぎらず、他の場面でも作るタイミングがありそうなので、またやりたい。

参考にしたレシピはこちらなど。
 いちごのショートケーキ
失敗しない!簡単ショートケーキ

2016年11月3日木曜日

格別おいしい卵焼きの作り方~サンドイッチにしても激旨!



お弁当に欠かせないおかずに卵焼きがある。
すこし前までの私はおろかなことに、この卵焼きの作り方を軽く見ていた。
何十回と作ってはきたが、十分に考えていなかったと言っていい。

卵焼き用のフライパンで、だしを入れた溶き卵を何度かに分けて入れ、焼く。
くるっと巻いたら、ラップを引いたまな板に載せ、包んですこし休ませながら形を整える。
平日の朝のキッチンで、ほぼ無意識でできるくらいにはなっていて
だから味なんてそうそう変わるものではない、と高をくくっていたのかもしれない。

でも、そうじゃなかった。
卵焼きの味は作り方でまったく変わってしまうのである。
私は単に、やり方を知らないだけだったのだ。

おいしい卵焼きの作り方がわかった今から考えると、
以前の卵焼きの味になぜ自分が疑問を持たなかったのか不思議なくらいだ。

ただ、妻のほうでは私の作る以前の卵焼きに満足してはいなかったようだ。
後になって、以前の卵焼きには改善の余地があると感じていたことを打ち明けてくれた。
そう感じながら、私に直接的には伝えにくかったらしい。
だから最近の卵焼きがおいしくなって、妻は大いに喜んでくれている。

妻の実家の近くに引っ越してから少しして、平日の朝私が作っているお弁当を
よりヘルシー仕様にして、両親にも食べてもらおうというアイデアが持ち上がった。
最近はお昼をちゃんと作って食べるのがおっくうだ、と妻のお母さんが話していると聞いて、
二人分を作るのも四人分を作るのも手間はそう変わらないんじゃないか、と私が思いついた。
ある日のお弁当4人分


妻の両親の予定を事前に聞いておき、家で昼ごはんを食べられる日を確認する。
OKな日の朝、私が四人分のお弁当を作り、お昼どきに妻が両親の家まで持っていく。
そんな簡単な段取りだけを決めてやってみることにした。

妻が私の卵焼きの味を改良するきっかけを作ってくれたのはそのときだった。
前日の夜、メニューを話し合っているときに妻が言った。
――卵焼きのことだけど、ママはしっかりとだしが効いた味付けのほうが好きかも。
そういえば妻の実家で食べるごはんは、しっかりした味付けだと気づいた。

しかし両親の健康の観点から、塩分を多く使うのはできるかぎり避けたい。 
そこで、前日の夜からだしをしっかり取って、たっぷりのだしを使うやり方で作ってみた。
これまで何となく作っていたときのだしの量の、実に4倍である。
これが成功だった。
はじめてわかったのは、たっぷりだしを入れると、フライパンの上で卵をまとめるのがむずかしい。
だが、すこしの葛を溶かし入れることで、まとまりやすくなることがわかった。これもコツである。 
今では妻のお母さんが、最近料理の腕が上がったんじゃない? と言ってくれるまでになった。

たっぷりのだし巻き卵がおいしく作れるようになると、いいことがふたつある。

1.ランチの楽しみが倍増する
お弁当を食べるあいだ、メインのおかずを食べてしまっても、まだおいしい卵焼きがある、と思える。
ささやかだが混じりけのない、幸せの瞬間である。
仕事でバタバタしていても、お弁当には真剣に向き合って、味わいながら食べたい。
そんな考え方にもつながってくる。

2.週末はだし巻き卵をサンドイッチにすると楽しい
おいしいだし巻き卵は、平日のお弁当のおかずだけにしておくのがもったいない。
週末はサンドイッチにしてみよう。
卵焼きは同じ材料で、お弁当のように棒状ではなく正方形に焼く。
辛子マヨネーズをぬったトーストにはさんで食べれば、 まったく違った味わいが楽しめる。

それではだし巻き卵とそのサンドイッチ、2つ続けてレシピを記します。

格別おいしいだし巻き卵

格別おいしいだし巻き卵の作り方

■材料(お弁当4つのおかず分)
卵…2個
だし…60ml
葛粉…小さじ2/5
しょう油…小さじ1と1/5
サラダ油…適宜

■作り方
1.卵を常温に戻して溶き混ぜる。
2.だし(後述)に葛粉を加え、手でもむように混ぜて溶かす。1の卵にしょう油ともに加えてよく混ぜる。
3.卵焼き用フライパンを熱してキッチンペーパーでサラダ油をひく。
4.卵液の1/3を流し入れ、中火よりやや弱火で火を通す。半熟になったら箸で奥側にくるくる巻く。
5.フライパンのあいた面にキッチンペーパーで油をひき、 卵をすべらせて手前に寄せる。
6.フライパンのあいた面にキッチンペーパーで再度油をひき、1/3の卵液を流し入れる。
7.半熟になったら再度奥側にくるくる巻き、あいた面に油を引いて手前に寄せる。
8.あいた面に油を引き、残り1/3の卵液を流し入れる。
9.ひと巻きして表面をきれいに焼き上げる。
10.ラップでくるんでから、巻きすで巻いてしばらく置く。粗熱がとれたら4つに切る。

だし
■材料(600ml分)
昆布…10g
かつお節…10-20g
水…600ml

■作り方
1.昆布を固く絞ったぬれぶきんやキッチンペーパーで拭き、水に一晩つける。夏は冷蔵庫へ。
2.昆布を除いて火にかける。煮立ちかけたらかつお節を加え、数秒強火にして火を止める。
3.あくをすくって、キッチンペーパーなどでこす。

だし巻き卵のサンドイッチ


だし巻き卵サンドイッチの作り方

■材料(2人分)
卵…2個
だし…60ml
葛粉…小さじ2/5
しょう油…小さじ1と1/5
サラダ油…適宜
パン…6枚切もしくは8枚切2枚
マヨネーズ…大さじ1
あらびきマスタード(和辛子でも可)…小さじ1

■作り方
1.卵を常温に戻して溶き混ぜる。
2.だしに葛粉を加え、手でもむように混ぜて溶かす。1の卵にしょう油ともに加えてよく混ぜる。
3.卵焼き用フライパンを熱してキッチンペーパーでサラダ油をひく。
※ウチで使っている卵用のフライパンは縦に長いので、卵が正方形に焼けるように硬めの紙で即席のしきりを作る。
4.ごく弱火でじっくり焼き上げて、皿に載せておく。
5.マヨネーズとあらびきマスタードを混ぜる。味見しながら好みの味に整える。
6.トーストしたパン2枚の片面に塗る。
7.だし巻き卵をはさみ、ラップでくるんでしばらく休ませる。

参考にしたレシピ本はこちら。
野崎洋光、村田吉弘、川原渉、後藤紘一良ほか『永久保存レシピ 一流料理長の 和食宝典 ―私たちへ300レシピの贈り物』

2016年10月10日月曜日

軽めのランチと引っ越し祝いのサプライズ


妻の仕事の先輩が打ち合わせのために我が家を訪れることになった。
おもてなしのごはんを作れる絶好のチャンスを決して逃すまい!と力む私。だが、今回はやらなければならないこともあるので、軽めのものをというのが妻からの要望。
軽めのものだって…?金曜の夜からああだこうだとメニューに迷い、ようやく方向性が固まったのが昨日。ゲストの好物であるチキンをメインに据えることにした。


 実は直前まで前菜は考えていなかったのだけど、ビールのおつまみになるようなものがないと気付き、スーパーで旬の柿を買い足して生ハムにはさんで用意。
ランチで軽くビールを楽しむようなとき、スープはいつ出すのがベストなんでしょうね。見当もつかなかったのでゲストにタイミングを聞いて、ひとしきり飲んでからということに今日はなりました。

ハーブたっぷりのサラダ

ハーブたっぷりのサラダは、文字どおりハーブがたくさん入ったサラダ。ディル、チャービル、イタリアンパセリ、チコリ、ブロッコリースプラウトなど。ドレッシングもハーブで作ったピュレというハーブ尽くしのメニュー。おかげでハーブの名前をいろいろ覚えた。

おいしい!玉ねぎとチーズとコーンのスープ

地味ながらも今回イチバンの当たりメニューがこちら。カマンベールチーズの入った器に、玉ねぎとじゃがいも、コーンで作った熱々のコンソメスープを注ぎ入れる。野菜の旨味とチーズが溶け合い、あっさり味のように見せかけてコクがある!おいしいです。これはまた作りたい。
作り方を知りたい方は以下よりどうぞ。
玉ねぎとチーズとコーンのスープのレシピ・作り方


チキンソテー。皮がパリッとしてます

そしてメインのチキンソテー。これは何度も作っているので、今日も皮はパリッ、中はジュワッとジューシーに仕上がった。味つけは昨晩下ごしらえした塩のみというシンプルなもの。レモンをしぼってさっぱりといただきます。思えば、これをうまく焼けるようになってから料理がどんどん楽しくなったのだった。作り方を知りたい方はこちら。
皮をパリッと焼いたチキンソテーのレシピ・作り方

すてきな引っ越し祝いをいただきました!

ゲストである妻の先輩から引越し祝いにと、すてきなプレートをいただいてしまった!いろんな色のプレートがあって、早くも何を載せよう?とワクワクしてます。大切に使わせていただきます。
そして今日のデザートその1はカシスのケーキ。結婚式のときに妻が着ていたドレスの色を思い出して選んでくれたのだそう。ありがとうございます。おいしかった!

かんたんでちゃんとおいしいスコーン

今日のデザートその2はスコーン。今朝起きて、まず焼いたもの。このスコーンはかんたんすぎるくらいにかんたんなのにちゃんとおいしいので、たまに作ります。小さめにしてレーズンを入れてみたら食べやすい仕上がりになった。興味がある方、ぜひやってみてください。簡単です。
かんたんなレーズン入りスコーンのレシピ・作り方

しかしこうやって振り返ってみると、軽め、という要望の割にはボリュームがあったかも。何品かはゲストのおみやげになりました。
今回作れてよかったなぁ、と思ったのは玉ねぎとチーズとコーンのスープ。肌寒くなって温かいスープがおいしい季節になってきているので、他のスープも含めてまたトライしたいです!

かんたんなレーズン入りスコーンのレシピ・作り方


かんたんなレーズン入りスコーンのレシピ・作り方

■材料(6個分)

A :
薄力粉…100g
アーモンドプードル…25g
てんさい糖…15g
ペーキングパウダー…小さじ1と1/3
塩…ふたつまみ

B:
なたね油…30g
豆乳…40g
レモン果汁…5g

レーズン…適宜

■作り方
1.Aをボウルに入れて泡立て器でよくかき混ぜる
2.Bを小さめのボウルに入れて泡立て器でよく混ぜ、乳化させる
3.BとレーズンをAに加えて、ゴムべらで混ぜ、生地をまとめる。
4.平らなところに生地を置き、軽く四角に整える
5.スケッパーで半分にカットして重ねる作業を2回繰り返す
6.抜き型を使って抜く(写真は3cmの抜き型を使用)
7.クッキングシートを敷いた天板に置き、200℃に温めたオーブンに入れて15分焼く

参考にしたレシピ本はこちら。
白崎裕子著『かんたんお菓子 なつかしくてあたらしい、白崎茶会のオーガニックレシピ』

皮をパリッと焼いたチキンソテーのレシピ・作り方


皮をパリッと焼いたチキンソテーのレシピ・作り方

■材料(2人分)
鶏もも肉…2枚(600g)
塩…6g(肉の1%)
オリーブ油…小さじ1
レモン(くし形切り)…2切れ

■作り方
1.鶏肉に軟骨がある場合は取る。筋に切り込みを入れて焼き縮みを防ぐ
2.肉の1%の塩を全面にふってもみこみ、冷蔵庫で一晩休ませる。
3.冷蔵庫から出して室温に戻す
4.フライパンにオリーブ油を入れ、肉側を1分弱火で焼く
5.裏返して皮側を下にして中火にする。常に肉の下に油があるような状態を保って焼く
6.出てくる脂を常にスプーンですくい、肉にかけながら約10分焼く
7.肉の表面から透明な肉汁が出てきて、皮に美味しそうな焼き色がついたら火を止める
8.フライパンの中の脂をペーパータオルなどで拭き、鶏肉を裏返して予熱で2,3分焼く
9.皿に持ってレモンを添える


参考にしたレシピ本はこちら。
谷昇著『ル・マンジュ・トゥー 谷 昇シェフの ビストロ流 ベーシック・レシピ』

玉ねぎとチーズとコーンのスープのレシピ・作り方


玉ねぎとチーズとコーンのスープのレシピ・作り方

■材料(2人分)
玉ねぎ…1/2個
じゃがいも…1/2個(小さめなら1個でも)
にんにく薄切り…1かけ
コーン…大さじ3-5
トマト(小さめ角切り)…小さじ1
チキンブイヨン…750cc(チキンコンソメのスープでも)
バター(食塩不使用)…30g
カマンベールチーズ…お好きな量
パセリみじん切り…少々
塩、こしょう・・・少々

■作り方
1.玉ねぎとじゃがいもの皮をむき、1cm角に切る
2.鍋にバターとにんにくを入れ、弱火で香りが立つまで炒め、1を加えて約8分炒める
3.2にチキンブイヨンとコーンを加えひと煮立ちするまで強火、その後弱火で約15分煮る
4.塩、こしょうで味を整え、火を止める
5.器にチーズを入れ、上から4を注ぎ入れる。トマトを飾り、パセリのみじん切りを散らす


参考にしたレシピ本はこちら。
河野透著『「モナリザ」の食卓 おいしいスープとサラダがあれば』